中国の国家機構と主要メンバー
中国の国家機構システム
全国人民代表大会(全人代)

全人代は国の最高権力機関で、各省・自治区・直轄市、特別行政区、軍隊によって選出された代表で構成される。全人代の職権は次の通り。
国の立法権を行使し、憲法を改正し、憲法の実施を監督する。
国民経済・社会発展計画および計画実施状況報告、国の予算および予算実施状況報告を審査、認可する。
  1. 国家機構の最高指導メンバー、つまり全人代常務委員会の構成メンバーを選出する。
  2. 国家主席、副主席を選出する。
  3. 国務院首相およびその他の構成メンバーの人選を決定する。
  4. 中央軍事委員会主席を選出する。
  5. その他の構成メンバーの人選を決定する。
  6. 最高人民法院院長と最高人民検察院検察長を選出する。
  7. 全人代は上記メンバーの罷免権を有する。
全人代は毎期の任期を5年とし、毎年1回会議を開催する。全人代の閉会期間に、その常設機関つまり常務委員会が国家権力を行使する。全人代常務委員会は委員長、副委員長、秘書長、委員によって構成される。常務委員会構成メンバーは国の行政機関、裁判機関、検察機関の職務を兼任できない。常務委員会会議は通常2カ月ごとに会議を開き、重要な日常活動は委員長、副委員長、秘書長からなる委員長会議が処理する。現在の委員長は呉邦国氏。
国家主席

中華人民共和国主席は全人代常務委員会とともに国家元首の職権を行使する。国家主席は全人代またはその常務委員会の決定に基づいて法律を公布し、国務院の構成メンバーを任免し、命令を発布する。国を代表して外国使節を受け入れ、外国駐在全権代表を派遣または召還し、外国と締結した条約および重要な協定を批准または廃棄する。現在の国家主席は胡錦濤氏、副主席は曽慶紅氏。
国務院

国務院は中央人民政府のことで、国の最高行政機関。国務院は全人代およびその常務委員会が制定した法律と、採択した決議を執行し、全人代およびその常務委員会に対して責任を負い、その活動を報告する。主な職権は次の通り。
憲法と法律に基づいて行政措置を規定し、行政法規を制定し、決定と命令を発布する。
各部・委員会の活動とその他の所属機構の活動を統一的に指導し、全国と地方の各級国家行政機関の活動を統一的に指導する。
国民経済・社会発展計画、国家予算を作成、執行し、経済活動、都市・農村の建設および教育、科学、文化、医療・衛生、スポーツ、計画出産、民政、公安、司法行政、監察などの活動と国防建設事業を指導、管理する。
対外事務を管理し、外国と条約や協定を締結する。
法律の規定に基づいて行政人員の任免、研修、考課、賞罰を行う。
国務院は首相、副首相、国務委員、各部部長、各委員会主任、会計検査長、秘書長によって構成される。現在の国務院構成部門と構成メンバーはこちら。
中央軍事委員会

中央軍事委員会は国の軍事指導機関で、全国の武装力を統帥する。中国の武装力は中国人民解放軍、中国人民武装警察部隊、民兵によって構成される。人民解放軍の任務は、国防を強固にし、侵略に抵抗し、祖国を建設、防衛し、人民への奉仕に努めること。武装警察部隊は主に国境防備、警備、治安などの任務を担当する。民兵は生産から離脱しない大衆武装組織。

中央軍事委員会は主席、副主席、委員によって構成される。現在の主席は胡錦濤氏。
地方の各級人民代表大会と地方の各級人民政府

国は現行の行政区画を単位として、それぞれ省(自治区、直轄市)、県(市)、郷(鎮)の各級人民代表大会(県クラス以上の人民代表大会には常務委員会が設置される)と人民政府が設置されている。

地方の各級人民代表大会はいずれも地方における国家権力機関で、その行政区域内の重要事項に対する決定権を有する。省・自治区・直轄市の人民代表大会は地方的法規を制定する権利がある。

地方の各級人民政府は地方における各級の国家行政機関で、同級の人民代表大会とその常務委員会および一級上の国家行政機関に対して責任を負い、その活動を報告し、国務院の統一指導を受け、その行政区域内のさまざまな行政活動を管理する。
人民法院

人民法院は国の裁判機関。国には最高人民法院、各省・自治区・直轄市には高級人民法院がそれぞれ設置されている。その下に中級人民法院と初級人民法院がある。最高人民法院は中国の最高裁判機関で、全人代およびその常務委員会に対して責任を負い、かつ地方の各級人民法院および軍事法廷など特別人民法院の裁判を監督する。現在の最高人民法院院長は肖揚氏。

人民法院の事件審理は、国の機密または個人のプライバシーにかかわる事件および未成年者の犯罪事件を除いて、すべて公開で行われる。被告人は弁護を受ける権利を有し、これには自己弁護のほかに、弁護士による依託弁護、近親者、監護人による弁護も含まれる。
人民検察院

人民検察院は国の法律監督機関で、人民法院に対応する形で設置されている。現在の最高人民検察院検察長は賈春旺氏。

人民検察院は検察権を行使し職責を担う。人民検察院は国の安全を妨害する罪、公共の安全を妨害する罪、公民の人身的権利および民主的権利を侵す罪などの犯罪事件およびその他の重大犯罪事件に対して検察権を行使する。公安機関の捜査を終えた事件に対して審査し、逮捕の可否、起訴の可否に対して決定を下す。刑事事件について公訴を提起し、それを支持する。公安機関、人民法院、刑務所、留置所、労働改造機関の仕事が合理的であるか否かを監督する。

人民法院が独立して裁判権を行使するのと同様、人民検察院も法律に従って、独立して検察権を行使し、行政機関、社会団体および個人による干渉を受けない。いかなる公民に対しても、法律の適用はすべて平等。
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